気分もどんよりするときだからこそ、外出してフレッシュする必要があります。
雨が降る梅雨だからこそ、きれいに咲いているアジサイを見ているだけで心が癒されます。
アジサイの色は、土の酸性度(pH)によって変化します。
そのため、同じ場所で育てても、その年によって色が変わったり、同じ品種でも、場所によって色が違ったりすることがあります。
アントシアニン系の色素が働き、アジサイが青色やピンク色になります。
酸性の土壌でよく溶けるアルミニウムが吸収されると青色になり、アルミニウムが溶けず、吸収されない中性から弱アルカリ性の土壌では、ピンク色になります。
よりきれいに、アジサイの品種による固有の色を発色させるため、生産農家は土や肥料を調整しています。
色素を持たない白花系の品種は、酸性、アルカリ性のどちらの土壌でも育ちます。
また、開花しているうちに、少しずつ花の色素が分解され、アジサイの色が変化していきます。
“秋色アジサイ”とも呼ばれている「フェアリーアイ」や「西安」は、開花しているうちに、くすんだ緑色や赤色に変化していきます。
アジサイの花言葉は、色によって変化します。
「冷淡や無情、高慢、辛抱強い愛情」が、青~青紫色の花言葉です。
「元気な女性」が、ピンク~赤紫色の花言葉です。
「寛容」が、白色の花言葉です。
「謙虚」が、青色のガクアジサイの花言葉です。
アジサイが有名なお寺がいくつかありますが、中でも鎌倉では「三大名所」と言われているお寺があります。
植えられたアジサイが徐々に増え、「アジサイ寺」と呼ばれるようになったとされている明月院は、「一番有名なお寺」と言っても過言ではありません。
明月院にある日本古来の品種「姫アジサイ」の見頃は、6月中旬以降です。
アジサイを楽しみながら、由比ヶ浜の海を見ることができるところに長谷寺があり、鮮やかな青色やピンク色の2000株を超えるアジサイが植えられています。
由比ヶ浜の海が見えるのは長谷寺だけではなく、参道の両脇に植えられているアジサイと、遠くに見える海がとっておきの成就院のアジサイは、「般若心経」の文字数と同じ262株植えられています。
さらに、「煩悩の数」と同じ108の石段があります。
ぜひ、鎌倉を訪れ、それぞれのアジサイを愛で、癒しの時間を味わいたいものです。